おっさんこそchaosへ
古代ギリシアの詩人ヘーシオドスは、『神統記』(116以下)で以下のように語っている。
まず初めにカオス(混沌)が生まれた。つづいて広大な胸をもつガイア(大地、女神)が、すなわち、雪を戴くオリュンポスの頂きに住まう八百万の神々の、永遠に揺ぎない御座たるガイアが生まれた。また、路広き大地の奥底には、もやの立ちこめるタルタロス(地獄、男神)が誕生した。さらに、不死なる神々の中で、もっとも美しい神エロス(愛、男神)が生まれた。この神は四肢の力を萎えさせ、すべての神々と人間の内なる理性と思慮深い心とを征服する。
僕は、おっさんにこそまずはchaosが必要だと思っている。
不安定で予測不可能でハイスピードへ変化する現代のこの世において、コスモスな世界を求めるのがそもそも間違っていると僕は思う。
おっさんが毎日コンフォートゾーンで過ごして一体どうなるというのか?
男のくせに本当にそれでいいのか?甘い汁を吸って何となく、つじつまを合わせて、いろんなことを諦めたり、やり過ごしたりして生きる。
自分に素直に生きなくていいのか?
もちろん、おっさんの青春やドリームなど、聞きたく無い人もいるだろう。
もっと現実を見ろ!!過去の実績を見ろ!!足元を見ろ!!と現実主義者で無くても、ドリーマーなおっさんには、こう冷たく言い放ちたくなるだろう。
それでも、おっさんに必要なことはchaosだ、プレッシャーだ、緊張感だ、後に引けない絶壁、崖っぷちなんだ。
さあ、今夜も崖から飛び込もうよ。
ということで、毎日崖に自分を突き落として今日を生きよう。今日を生きよう。
それが僕のガケライフ。